Vol.119 【時代を変えた技術・製品 Vol.3】

【時代を変えた技術・製品 Vol.3】

革新的なグラフィックとサウンド!
パソコン史上に残る名機となった「NEC PC-8801mkⅡSR」

技術・製品と共に時代を振り返るこちらのコーナー。第3回は、1985年(昭和60年)1月に発売された「NEC PC-8801mkⅡSR」をご紹介します。1985年と言えば、「化学万博-つくば’85」の開催、男女雇用機会均等法の成立、日本人初の宇宙飛行士誕生など、さまざまな出来事があった年です。
オリックス・レンテック(※当時の社名は「オリエント測器レンタル株式会社」)が、パソコンレンタルを開始したのが1981年の6月。そして1980年代の半ばは、メーカー各社がパソコンの主導権を握るべく、競争が激化していた時代ですが、そんな最中1985年元旦に発表され、パソコン史上に残る名機となったのが、「NEC PC-8801mkⅡSR」です。
もともとビジネス用として発売されていた「PC-8801シリーズ」ですが、パソコン用ゲームソフトが増えて来ていた当時、「グラフィック表示の遅さ」や「音源の少なさ」が課題となっていました。「NEC PC-8801mkⅡSR」はこの点を大幅に改善し、解像度は640×200ドット/512色中8色が表示できるようになり、表示速度の速さを含めグラフィック性能が大幅に強化された他、FM音源も搭載したことで豊富な音楽表現も可能にしました。

当時のイメージキャラクター:武田鉄矢さんのTVCMや、デモディスクに映し出されたモナリザや風景画像の切り替え、また当時としては驚くほど美しい音色を奏でた店頭のデモンストレーションを、覚えておられる方も多いのではないでしょうか。

■「NEC PC-8801mkⅡSR」の主なスペックご紹介
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□CPU
・メイン:CPU μPD780C-1 4MHz
・サブ:CPU μPD780C-1(ディスクコントロール) 4MHz
□ROM
・メイン:N88-BASIC 64KB
:N-BASICおよびモニタ 32KB
・サブ:ディスクコントロール用 2KB
□RAM
<メイン>
・ユーザーズメモリ 64KB/テキストエリア 32KB
・変数・ワークエリア・テキストVRAM 31KB
・グラフィック用VRAM 48KB
・テキストVRAM 4KB
・スロット内増設可能/32KB単位でバンク切り替え
<サブ>
・ディスク入出力バッファワークエリア 16KB
□テキスト表示
・80文字×25行、80文字×20行 / 40文字×25行、40文字×20行
※いずれか選択
□カラーグラフィック表示:640×200ドット/8色(512色中)
□ビデオ出力:RGBセパレート出力
□本体標準価格
・model10:168,000円
・model20:213,000円
・model30:258,000円
※当時の物価:指標として、大学卒新卒者初任給平均が14万円程です。
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今後も適時、それぞれの時代で「革新的」といわれた製品のご紹介と共に、技術革新の歴史に触れて参りたいと思います。

■参考記事:AKIBA PC Hotline! ボクたちが愛した、想い出のパソコン・マイコンたち
パソコンの歴史において様々な意味で決定打となった名機種「NEC PC-8801mkIISR」
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/column/retrohard/1086591.html

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