Vol.121 最大520倍!細胞レベルの生体内観察が可能な"超拡大内視鏡"の実力とは!?

最大520倍!細胞レベルの生体内観察が可能な"超拡大内視鏡"の実力とは!?

10月下旬のポストで、「最新電子顕微鏡」の話題に触れましたが、今日は医療分野から、「最新内視鏡」の実力についてご紹介します。オリンパス株式会社が今年の10月11日に発表した「超拡大内視鏡:Endocyto(エンドサイト)」は、最大なんと520倍もの光学拡大機能を持ち、リアルタイムに”細胞の核“レベルまでの観察を可能にしています。
通常、消化器内視鏡検査(上部消化管用・大腸用)では、粘膜の表面性状や出血・炎症の状態から“がん”などの可能性がある病変が見つかった場合、その細胞を採取し、顕微鏡で調べて生体検査をすることで確定診断が行われます。その生体検査には一般的に2週間前後の期間を要し、その間患者は不安な日々を過ごすことになります。

最大520倍!細胞レベルの生体内観察が可能な"超拡大内視鏡"の実力とは!?

今回オリンパスが発表した、「超拡大内視鏡:Endocyto(エンドサイト)」では、先端に特殊分散ガラスを用いたEDレンズを採用し、従来80倍だった光学拡大機能を520倍にまで引き上げました。また、粘膜を染色することで細胞の核までを見ることができ、リアルタイムに高精細な生体内の細胞観察を可能にしています。これにより、組織を傷つけることなく、その場で拡大画像から確定診断を行える可能性も期待されています。
さらに、手元のズームレバーを操作することで、通常観察から超拡大観察まで顕微鏡レベルの高倍率・高精細な画像を得られるなど、医療関係者の操作性も考慮されている他、従来の内視鏡より先端部を細くすることで、患者の負担も軽減しています。

最大520倍!細胞レベルの生体内観察が可能な"超拡大内視鏡"の実力とは!?

オリンパスでは、この超拡大内視鏡を用いてAI(人工知能)による自動診断技術の研究を昭和大学横浜市北部病院、名古屋大学、サイバネットシステムと共同で進めています。病変の確認から確定まで、より踏み込んだ診断にAIを活用し、その精度や効率を高めるための研究です。こうした医療分野の技術革新は診断の精度向上だけでなく、患者の負担軽減や病理医不足の解消にも繋がりそうですね。今後も注目して参りたいと思います。

■参考記事:オリンパス株式会社
顕微鏡のように細胞レベルまで観察ができる
超拡大内視鏡Endocyto(エンドサイト)を発売
最大520倍観察を実現
https://www.olympus.co.jp/news/2017/nr00623.html

最大520倍!細胞レベルの生体内観察が可能な"超拡大内視鏡"の実力とは!?

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