Vol.139 【時代を変えた技術・製品 Vol.5】

【時代を変えた技術・製品 Vol.5】

1992年発売 Windows 3.1やOASYSも動作するマルチメディアパソコン
富士通 FM TOWNSII HR20

技術・製品と共に時代を振り返るこちらのコーナー。第5回目は、1992年(平成4年)に発売された「富士通 FM TOWNS II HR20」をご紹介します。1992年と言えば、アルベールビル&バルセロナ五輪の開催(1994年のリレハンメル以降、冬季五輪は夏季五輪の中間年で開催)、高校野球で松井秀喜選手の5打席連続敬遠、国家公務員週休2日制、公立学校で第2土曜日を休業日とする「学校週5日制」スタートなどの出来事がありました。記憶に新しい方もいらっしゃるかと思います。

「富士通 FM TOWNS II HR20」には、当時としては珍しいCD-ROMドライブが内蔵されていました。基本ソフトは富士通独自の「TownsOS」、別売りでワープロの「OASYS」や「Windows 3.1」も用意されており、Windows環境ではモデムを使ったインターネット接続も可能にしていました。当時まだ黎明期だった「マルチメディアPC」として、現在のPCの基本性能は備えていたことになります。市販のゲームソフトをCD-ROMから直接起動できた点も特徴の一つです。また、「FM TOWNS」シリーズには「文教モデル」も用意されていたため、学校の授業で使った経験をお持ちの方もおられるのではないでしょうか。

■「富士通 FM TOWNSII HR20」の主なスペック/価格は以下の通りです。
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□CPU:Intel 486SX
□メインメモリ:4MB(0.004GB) 最大28MB
□同時発色数:最大32,768色
□解像度:640×480ドット
□サウンド(FM音源):ヤマハ YMシリーズ
□同時発音数:6音ステレオ
□記憶装置:フロッピーディスクドライブ、SCSIハードディスクドライブ(オプション)、CD-ROMドライブ
□記憶装置容量:2HDディスク装着時:最大1.44MB
□表示装置:アナログRGB接続モニタ

□価格(税抜き表示)
・本体:FM TOWNS II HR20 標準価格:328,000円
・キーボード:FMT-KB107 標準価格:30,000円
・キャプチャボード:FMT-412 ビデオカード 標準価格:40,000円
・増設メモリ:アイ・オーデーター製 FJ-SIM32-8MB 価格:40,000円前後
・内蔵HDD:ロジテック製 200MB 型番:価格不明
・オーバードライブプロセッサ:FMT-361 標準価格:89,800円
※当時の物価指標として、消費税=3%、:葉書1枚=41円、JRの初乗=130円でした。
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現在、取り扱っている最新パソコンのメインメモリは16GB/ハードディスクは1TB(およそ1000GB)ですので、メインメモリ容量比較で4,000倍、ハードディスク容量の比較ではおよそ70万倍ということになります。かつて革新的と言われた製品のスペックを、現在のものと数値で比較すると、技術革新の速さが実感できますね。今後もそれぞれの時代で「革新的」といわれた製品のご紹介とともに、技術革新の歴史に触れて参りたいと思います。

■参考記事:AKIBA PC Hotline! レトロな○○ギャラリー
富士通 FM TOWNSII HR20
Windows 3.1やOASYSも動作するマルチメディアパソコン
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/wakiba/retro/689049.html

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