Vol.153 2035年には世界で販売される新車の96.3%が"コネクテッドカー"に!

2035年には世界で販売される新車の96.3%が"コネクテッドカー"に!

ICT端末として、さまざまな機能を有する自動車「コネクテッドカー」の話題については、当ページでもこれまで幾度となく触れて参りましたが、富士経済が2月27日に発表した「コネクテッドカー関連市場の現状とテレマティクス戦略 2018(※1)」によると、今後さらに普及が加速し、外部通信ネットワークと常時接続が可能なコネクテッドカー(乗用車)の新車販売台数は、2035年には1億1000万台を超え、新車販売に占める構成比率は96.3%に達すると推計されています。

今回の富士経済の調査では、コネクテッドカーと自動運転車の関連性、通信技術動向やサイバーセキュリティに対する取り組み、AI(Artificial Intelligence/人口知能)と自動車の関連性などに加え、コネクテッドカー関連製品やソリューション、今後有望視されているテレマティクスアプリケーションなど、全35品目の市場の現状を明らかにし、各市場の将来を予測しています。
調査結果によると、コネクテッドカーの世界市場は2017年に2,375万台(市場比率34.1%)に達し、通信モジュールを標準搭載した「エンベデッド型」と、モバイル端末などの通信機能を有する「モバイル連携/テザリング型」がその大半を占めるとしています。現状「エンベデッド型」は、北米と欧州で普及が先行していて、今後は中国や日本、その他地域でも普及が進み、市場が拡大。さらに大衆車クラスまで標準搭載が広がることで、市場の拡大はさらに加速すると予測。「モバイル連携/テザリング型」は、「エンベデッド型」に需要がシフトしていくことから、“緩やかな伸長”が予測されています。

また調査結果では全35品目の中から、以下の3品目を“注目市場”として挙げました。
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★テレマティクス自動車保険(加入者累計ベース)
★HUD(ヘッドアップディスプレイ)
★ミラーレスシステム(電子ミラー)
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1) テレマティクス自動車保険
これは、通信技術を活用して収集したデータをドライバーの保険料に反映させる保険商品・サービスを指し、2017年の市場は、3,170万件(2016年比148.8%)。欧米を中心とした加入者数の増加や、日本、その他の市場でも商品ラインアップの充実とともに需要が増加し、2035年には2億3,200万件(同10.9倍)になると推計しています。

2) HUD(ヘッドアップディスプレイ)
これは、人間の視野に直接情報を映し出すディスプレイを指し、光源によってLCD、VFD、DLP、レーザーの4種類があります。欧米における高級車を中心に需要が拡大し、2017年の市場は627億円(2016年比104.0%)。今後、日本や中国などのアジアでも需要が増加し、2035年には2,412億円(同4.0倍)になると推計しています。

3) ミラーレスシステム(電子ミラー)
これは、カメラとディスプレイでドライバーの後方視覚を確保する“電子ミラー技術を採用するシステム”を指し、2017年の市場は10億円(2016年比142.9%)。従来のミラーでは完全ではなかった死角解消の役割だけでなく、自動運転関連技術として周囲の状況把握を詳細に行うといった役割が期待され、2035年には425億円(同60.7倍)と推計されています。

こうした推計を裏付けるかのように、オリックス・レンテックでも「自動運転」の実用化などに向けた研究開発のための、さまざまな計測器やネットワーク上での集積・分析機器に対する調達ニーズがますます高まっています。今後も当ページにて、この分野における最新技術やトピックスに注目して参りたいと思います。

■参考情報:富士経済「コネクテッドカー関連市場の現状とテレマティクス戦略 2018」(※1)
https://www.fuji-keizai.co.jp/market/18018.html
■オリックス・レンテック:テストカーソリューション
http://www.orixrentec.jp/service/testcar_sol/index.html

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