Vol.148 Maxim Integrated/PUF(物理的複製防止機能)回路内蔵

Maxim Integrated/PUF(物理的複製防止機能)回路内蔵

セキュア認証用IC 「DS28E38」を開発!

さまざまな市場向けに集積回路(IC)開発を手掛けるMaxim Integrated(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ)は、ICに生じるわずかな個体差を利用して暗号を生成するPUF(Physically Unclonable Function:物理的複製防止機能)回路を内蔵したセキュア認証用のIC「DS28E38」を開発しました。「DS28E38」は、ECDSA(楕円曲線DSA)ベースのチャレンジレスポンス認証用ICで、PUFを実装したMaxim Integratedのチップセキュリティ技術「Chip DNA」を用いたものです。

■PUF(物理的複製防止機能)とはいったいどんなものでしょうか、
一言でいうと「ICの個体差を利用して暗号を作る技術」です。PUFでは、ICが持つ固有のばらつきを乱数に落とし込み、それを暗号キーとして利用します。暗号キーは必要な時にのみ生成され、不必要になると即座に消滅します。「Chip DNA」回路のPUF出力品質は、NIST(アメリカ国立標準技術研究所)ベースのランダム性テストスイート評価にも合格しています。
「DS28E38」では、暗号キーのサイズを自在に確保することができ、PUF回路からの出力がそのまま暗号キーになるため、暗号キーの管理方法もよりシンプルです。価格(単価)は購入数毎に変動し、1~24個の購入で1.80米ドル、1000個以上の購入では1.04米ドルとなっています。サイバー攻撃の手口と、情報セキュリティ対策の内容も多岐にわたりますが、秘密キーなどの情報を盗み出す「侵入型攻撃」への対策はまだ確立されていません。Maxim Integratedでは、「“DS28E38”はコスト効率の高い保護を提供することが可能で、侵入型攻撃に対する最適なソリューションとなり得る」としています。

ICT、IoTの進化に伴い、ますます重要になってくるのが「情報セキュリティ対策」です。今後も情報セキュリティ関連の技術革新には、適時注目して参りたます。

■参考記事:Maxim Integrated公式サイト
https://www.maximintegrated.com/jp/products/digital/memory-products/DS28E38.html

ページトップへ