Vol.172 日立製作所/気象庁の新スーパーコンピュータシステムを構築

日立製作所/気象庁の新スーパーコンピュータシステムを構築

明日(2018年6月5日)から稼働開始!

気象庁の「スーパーコンピュータ」は、衛星観測データをはじめ、世界中から収集される気圧・気温・風など、数ヶ月先までの気象予測や気候変動の監視・予測に必要な、さまざまな数値計算を行っているもので、私たちの生活に欠かせない「気象情報」の根幹を支えています。今回、日立製作所が導入した新システムにより、気象庁の気象計算プログラムは従来システムに比べ、なんと約10倍も高速化されるといいます。

新システムの稼働により、気象庁が改善を計画している主な予測情報は以下の通りです。
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★台風強度予報の予報期間延長
 →現在の84時間(3.5日)から、132時間(5.5日)に延長! (※平成30年6月下旬予定)
★詳細な降水分布を予測する「降水短時間予報」の予報時間延長
 →現在の6時間先から、15時間先まで延長! (※平成30年6月下旬予定)
★2週間先までの気温予報 →5日間平均の気温の予測値を毎日発表! (※平成31年度早期に実施予定)
★黄砂予測の改善 →静止気象衛星ひまわりによる観測データを活用し、黄砂予測システムの高度化を実現! (※平成31年度末に実施予定)
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気象庁では上記以外にも、新しいスーパーコンピュータを活用し、各種気象情報の改善・充実に取り組むとしています。

日立製作所/気象庁の新スーパーコンピュータシステムを構築

ちなみに、新しいシステムの中核を担う「スーパーコンピュータ」には、「Cray Inc.(米国)」が開発する「Cray XC シリーズ」の最新モデル「XC50モデル」が採用されており、総理論演算性能は従来システム比の約21倍にも達するそうです。その性能はいったいどれほどのものかと言いますと、約18PFLOPS(※ペタフロップス/1ペタフロップスは浮動小数点演算を1秒間に1,000兆回実行する能力)です。つまり1秒間に1.8京回もの演算を実行できる能力となります。ケタが大きすぎて、想像が難しいですが、1秒間に1京回の演算を行える「スーパーコンピュータ“京”」を上回った、ということになります。※主要記憶容量も、従来の108TByte(テラバイト)の約5倍に相当する、528TByteに増えました。

新システムの稼働は明日からを予定しており、複数ある気象予想の項目のうち、早いものでは今月中に「改善」がされるようです。私たちが毎日の様に見ている天気予報の内容が変わる日も近いということになりますので、とても楽しみですね。

■参考サイト1:国土交通省 気象庁 2018年5月16日報道発表
https://www.jma.go.jp/jma/press/1805/16b/20180516_hpc_renewal_shiryou.pdf

■参考サイト2:株式会社日立製作所:2018年5月16日 ニュースリリース
気象庁の新スーパーコンピュータシステムを構築し、稼働を開始
天気予報や台風、局地的大雨など防災気象情報の予測精度の向上を支援
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2018/05/0516.html

日立製作所/気象庁の新スーパーコンピュータシステムを構築

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