Vol.191 テクトロニクス社の最新オシロスコープの実力!最高8GHzの周波数帯域に対応!

テクトロニクス社の最新オシロスコープの実力!最高8GHzの周波数帯域に対応!

はじめに「オシロスコープ」の概要について説明します。「オシロスコープ」とは、時間の経過と共に変化して行く電気信号(電圧)の様子を、リアルタイムに画面表示させ、目には見えない電気信号の変化を可視化する「波形測定器」です。一般的に画面の水平軸が「時間」、垂直軸に電気信号の振幅の数値を波型で表示させます。病院にある「心電図」などを想像していただくとわかりやすいかも知れません。電子の慣性はきわめて小さいですが、オシロスコープでは1GHzほどの高周波信号まで観測が可能なため、さまざまな分野の電子計測に用いられてきました。
従来はブラウン管を用いた「陰極線オシロスコープ」が用いられていましたが、現在では「デジタルオシロスコープ」が広く採用されています。デジタル技術でテレビやスマートフォンなど、さまざまな電化製品が薄型化・小型化・高度化されたように、オシロスコープにおいても、ブラウン管の不使用と電子技術の発達により、薄型化・小型化・高度化され、最新PCのオペレーティングシステムとの連携やタッチパネル操作など、より扱いやすい電子計測器へと進化しました。

今日ご紹介するのは、「オシロスコープ」をはじめ、さまざまな計測器の開発と測定ソリューションを70年以上に亘り提供している老舗企業、テクトロニクス社が開発した最新オシロスコープです。

テクトロニクス社の最新オシロスコープの実力!最高8GHzの周波数帯域に対応!

■2018年7月発表:「6シリーズMSOミックスド・シグナル・オシロスコープ」
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「6シリーズMSO」は、2017年に発表した「5シリーズMSO」をベースにしたもので、以下の特長を挙げています。
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☆最高8GHzの周波数帯域
☆柔軟性に優れたプロ―ピング
☆高度な解析機能
☆低ノイズ、高分解能
☆快適なユーザーインターフェース
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テクトロニクス社の最新オシロスコープの実力!最高8GHzの周波数帯域に対応!

周波数帯域は1GHzから2.5GHz、4GHz、6GHz、最高は8GHz対応の5種類で、必要に応じて(購入後も)、各種機能や性能のアップグレードが可能な他、チャンネルあたり25GS/sのサンプル・レートを備え、チャンネル数を増やしてもサンプル・レートが低下しないという特長を持っています。(※従来の同クラスのオシロスコープは、8GHz帯域を確保していても、全チャンネルを使用するとその分、サンプル・レートと帯域も半減していました)
また「6シリーズMSO」では、新しいフロントエンドASIC(TEK061)の採用により、確度の高い測定に必要不可欠な「高感度/低ノイズ」の観測性能を実現、従来のオシロスコープと比較して1mV/divでのノイズを75%以上も低減することに成功しています。(※分解能:12ビット(4GHz)、最高16ビット(200MHz))

テクトロニクス社の最新オシロスコープの実力!最高8GHzの周波数帯域に対応!

タッチパネル画面を採用した外観は「5シリーズMSO」を踏襲し、15.6型の「超高感度タッチスクリーン」に「ピンチ/ズーム/スワイプ機能」「ボタン/マウス操作」を搭載しています。また新たに「外部トリガ入力」を設け、トリガ機能として、グラフィックエリアでトリガを設定できる「ビジュアル・トリガ」も備えました。

これ以外にも「拡張ジッタ解析」や「拡張電源解析」「高速シリアルのコンプライアンス・テスト」「自動測定・トレンド測定」など、高度の測定・解析をよりシンプルにしている他、機能・性能のアップグレードオプションや、標準付属品も充実しています。
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テクトロニクス社の最新オシロスコープの実力!最高8GHzの周波数帯域に対応!

エレクトロニクス関連機器の開発現場、医療分野などを中心に活躍する「オシロスコープ」は、より高度な計測性能を実現していますが、求められる帯域や機能・性能もますます高度化しています。「最新計測器」の動向として、今後も適時着目して行きたいと思います。

■参考サイト:テクトロニクス社公式サイト
6シリーズMSOミックスド・シグナル・オシロスコープ
https://jp.tek.com/oscilloscope/6-series-mso-mixed-signal-oscilloscope

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