Vol.196 「画像解析AI」により、98.1%の精度でマラソン選手を自動識別!

「画像解析AI」により、98.1%の精度でマラソン選手を自動識別!

人の顔を自動で解析・識別し、認証などを行う技術は、さまざまな場面で使用されています。身近な例では、スマートフォンを立ち上げる際の画面ロック解除、オフィスやマンションに入退出する際のオートロック解除、さらに羽田空港国際線ターミナルなど一部の空港では、「顔認証ゲート」の試験導入も始まりました。

今回東芝と東芝デジタルソリューションズが、日本テレビとの共同研究で開発した技術は、マラソン中継における「画像認識技術」を用いた「画像解析AI」です。マラソン中継において、カメラの映像に映っている選手を自動で検出・追従するとともに、ユニフォーム・ゼッケンなどの特徴をもとに所属するチーム名もリアルタイムで認識し、なんと98.1%の精度で選手を正確に識別できることを実証しています。
東芝は、この技術を用いることで、映像から特定のチームや選手を自動で抽出したり、追い越しシーンなど、レース中の“見どころ”を自動で抽出するといった映像の解析や編集作業の自動化が実現するとしており、これまで複数台のカメラに映る選手をすべて手作業で記録・編集していたマラソン番組制作において、大幅な人的負荷の軽減を見込んでいます。

「画像解析AI」により、98.1%の精度でマラソン選手を自動識別!

今回開発した「画像解析AI」では、選手の上半身と顔を同時に検出し、その両方を追従するハイブリッド方式が採用されています。これにより、走行中顔が見えないシーンが多いマラソン中継においても、高い精度で選手を追従することが可能になります。また、選手のチーム名を認識する際には、暗い画像やぼやけた画像なども事前に学習させておくことで、人の目では認識が困難な映像でも、チーム名を高精度に特定することが可能になった他、選手と観客を区別して抽出するマラソン向け「観客矩形フィルタリング技術」も開発し、認識精度の向上と処理時間の削減も実現しました。

AIによる映像の自動解析とともに、これまで人的負荷が大きかった作業が自動化できる点が高く評価され、2018年8月1日には、「第71回(2017年度)映画テレビ技術協会」の技術開発奨励賞の受賞も決定しています。東芝グループでは、今後も「画像解析AI」の研究開発を進め、防犯カメラなどの高度な画像解析が必要とされるセキュリティ分野にも応用していくと発表しています。
陸上競技の人気種目である「マラソン」。テレビ中継で実際どのように活用されていくのか、今から楽しみですね。今後も注目して行きたいと思います。

■参考サイト:東芝プレスリリース2018年8月2日
画像解析AIを用いて98.1%の精度で選手を自動識別
― ロードレース中継においてリアルタイムの画像認識を実現 -
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2018_08/pr_j0201.htm

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