Vol.214 今日は"インターネットの誕生日"です。

今日は"インターネットの誕生日"です。

今から49年前の1969年(昭和44年)10月29日22時30分に、インターネットの元型である「ARPANET」にて、世界初となるデータ通信が行われました。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にあった、クラインロック氏の研究室(Lab)から、スタンフォード研究所(SRI)に接続し、「L」と「O」という2文字が送信されたのです。UCLAとSRIが電話で確認を取りながら、「LOGIN」という5つの文字を送信する予定でしたが、「L」と「O」までを送信した所でシステムがダウンしてしまったのだとか。

たった2つの文字送信でしたが、これが現在にも繋がる“インターネット革命”の始まりです。

「インターネット誕生日」の2カ月後には接続箇所が4か所に増え、「ARPANET」が事実上スタートします。それ以降も「ARPANET」のノード数は順調に増加し、1972年(昭和47年)には「電子メール」のやり取りが開始されました。その翌年には、アメリカとアメリカの同盟国であるイギリス・ノルウェーとも接続され、「ARPANET」と同様のネットワークがいくつも誕生します。「USENET」や「BITNET」「CSNET」、さらにヨーロッパでは「EUNET」などが誕生し、1983年からはこれらのネットワークが相互に接続されるようになったのです。
並行して、プロトコルの標準化も進んでいきます。1973年には「TCP(Transmission Control Protocol)」が提案され、1978年には現在でも使われている「TCP/IP v4」が完成。DARPA(※国防高等研究計画/1972年に「ARPA」から改称)では、さまざまなOSにおける「TCP/IP」実装の開発を支援し、1983年1月には「ARPANET」もTCP/IPプロトコルに移行します。日本では1984年に「JUNET」が設立され、東工大・慶応大・東大の相互接続が行われました。その後、参加大学は増えていき、1986年にはアメリカの「CSNET」とも接続されます。日本の「JUNET」は当初、当時ネット接続の世界標準となりつつあった「TCP/IP」ではなく、「UUCP」を使用していましたが、ほどなくして「TCP/IP」に移行します。こうして、80年代後半から90年代にかけて、世界的なデータネットワークであるインターネットが形成されていったのです。

以前のポストで、日本で初めてラジオ放送が開始された「放送記念日(1925年/大正14年)」と、同じく日本で初めてテレビ放送が開始された「テレビ放送記念日(1953年/昭和28年)」をご紹介しました。「インターネットの誕生日」と聞くと、爆発的に普及した90年代後半を思い浮かべる方も多いかと思いますが、その原型が生まれたのは、実に半世紀ほども前のことだったのですね。
現在では「繋がらない日はほぼ無い!」と言っても過言ではない「インターネット」の始まり。わずか2文字のデータ送信は、まさに“時代を変えた出来事”ですね。 ※ご紹介の写真はイメージです。

ページトップへ