Vol.216 NASA/自然の造形とは思えない「長方形の氷山」を南極で発見!

NASA/自然の造形とは思えない「長方形の氷山」を南極で発見!

こちらは先月23日にNASAが公開した写真で、ネット上でも拡散され話題になっています。NASAが氷河と氷山を観測する目的で、南極半島北部の上空を飛行している際に発見したこの四角い物体は、紛れもなく「氷山」ですが、見ての通りまるで人工物のように真っすぐな長方形です。
写真を撮影したのは、NASAの研究用航空機に搭乗していた科学者の「Jeremy Harbeck」氏で、NASAの公式サイトでも「とても興味深い氷山だ。直角の角を持った氷山はよく見かけるが、二つの角がここまで綺麗に直角になっている氷山を見たのは初めてだった。」とコメントしています。同じくNASAの科学者「Kelly Brunt」氏によると、氷山には大きく二つの種類が存在し、一つはその名の通りギザギザとした山の形をした氷山。そしてもう一つがこちらの写真のように、テーブル状の平らな形をした氷山であるとのこと。この氷山の断面は角度が急で、表面も真っ平であることから、NASAはこの氷山が棚氷から分離したばかりの状態と見ています。ネット上では「まるで巨大なモノリス(石碑)!」、「宇宙人の仕業?」などのコメントが寄せられていますが、このような氷山は決して未知なものではなく、「卓状氷山」という名前もついているそうです。

「Kelly Brunt」氏は「卓上氷山」についてこう説明しています。
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「卓上氷山」が形成される過程は、伸びすぎた爪が先端で割れるのに似ている。「卓上氷山」は、棚氷から分離してできるため、幾何学的な形になることが多い。この氷山が少し普通と違うのは、形がほとんど正方形のように見えることだ。
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NASA/自然の造形とは思えない「長方形の氷山」を南極で発見!

今回発見されたこの氷山は、南極半島東部の「ラーセンC」と呼ばれる棚氷が崩壊してできたと見られ、全長は1.6キロメートル強と推計されています。
以前のポスト(※)で、地球上に存在する氷のおよそ90%が「南極大陸」に存在していることを紹介しました。南極の氷の厚さは平均でおよそ2,400メートル/最も厚い場所では4,500メートルにも達すると言われており、上面が平坦な「卓上氷山」も南極海に数多く存在しています。中には海面上の高さで100メートル、つまり厚さ1000メートルにもおよぶ巨大な氷山もあるのです。こちらの氷山も、海面上に見えている部分は全体のおよそ10%に過ぎないため、実際の大きさがどれほど巨大なものかが想像つきますね。このように、地球の極点に近い場所では、私たちの想像もつかないような“自然の造形物”が存在しているのです。

■参考サイト:NASA / Oct. 24, 2018
IceBridge 2 Rectangular Icebergs Spotted on NASA IceBridge Flight
https://www.nasa.gov/image-feature/goddard/2018/2-rectangular-icebergs-spotted-on-nasa-icebridge-flight

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